南九州に春の訪れを告げると言われる鹿児島神宮の「初午祭」では、20数頭の馬と約2.000人の踊り連、楽器の音も重ねて踊りを奉納します。
「初午祭」とはどのようなお祭りで、どのような歴史(由来)があるのでしょうか?
見どころと共にお伝えさせていただきます。
Contents
初午祭2021
公式サイトにて「鹿兒島神宮による神事のみ実施」という案内が記載されました。
コロナ感染が広がるなか、例年のように豪華な初午祭は厳しいということですね・・。
とても残念です。
以下は、2020年(令和2年)の情報となります。
ご参考までに。
2020年(令和2年)2月16日(日)
開催時間
9:30~16:00
開催場所
鹿児島神宮境内及び参道(周辺)
所在地:霧島市隼人町内2496番地1
問い合わせ:0995-45-5111(初午祭実行委員会)
初午祭(はつうまさい)とは?
鹿児島県霧島市の鹿児島神宮で開催される初午の祭のことです。
時代はさかのぼること室町時代。
戦国時代、薩摩の守護大名・戦国大名であった島津 貴久(しまづ たかひさ)は、鹿児島神宮の改築工事を監督されました。
ある夜、島津 貴久の枕元に馬頭観音が現れたのだそう。
馬頭観音は、誰からも顧みられていないことをとても嘆かれたのだと言われています。(夢の中で)
そして、馬頭観音は「堂を建て祭りあげることが叶えばこの国を守護する」と約束したというのです。
夜が明けると共に、島津 貴久が神官たちに夢の話をすると、なんと不思議なことに神官たちも同じ夢を見ていたのだといいます。
さらに、神官だけではなく高僧・日秀上人(にっしゅうしょうにん)も同じ夢を見ていました。
これはただ事ではないと、獅子尾丘へ正福院観音堂を建て、碁盤を母材とした観音像が祭られるようになりました。
皆がおなじ、不思議な夢を見たのが旧暦1月18日だったことから、この日が縁日として定められました。
それから、数多くの鈴かけ馬がお参りへ引き連られるようになっていきました。
鈴かけ馬踊りとは?
鹿児島神宮の初午祭には「鈴かけ馬踊り」という珍しい風習があるのですが、鈴かけ馬踊りとはどのようなものなのでしょうか?
多くの「鈴」が連なった胸飾り、花や錦などで飾った鞍(くら)を付けた馬を、鐘・太鼓・三味線などの音楽に合わせて足踏みさせ、馬が踊っているように見せるものです。
凜です。
鹿児島神宮の「初午祭」に出かけてきました。
五穀豊穣・家内安全・畜産奨励・厄払いを祈願するお祭りで、「鈴かけ馬踊り」が奉納されます。460年以上の歴史と伝統があります。 pic.twitter.com/F98e3wQkW9— ラーメン専門店 凜 (@torisoba_rin) February 19, 2017
(個人的に、一生懸命な馬に心打たれます。)
もともと鈴懸馬踊りは、馬の健康や多産を望み、農作物が豊穣に実ることを願うものだったそうです。
それが、厄払いや歳祝い、商売繁盛といった意味でも祈念されるようになったのだそうです。
馬踊りそのものは、山の神が馬に乗ってやってきて田の神になるという言い伝えから南九州で行われているいます。
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見どころ
20数頭の馬たち
胸に鈴をぶら下げ、華やかな鞍をつけた馬たちの姿は必見です。
しかも、踊りまで見せてくれるのですから初午祭の一番の見どころではないでしょうか?
もちろん、馬が自然にできることではなく、この日のために1ヶ月以上かけて練習をしているのです。
ですから、お祭りが終わった後でもステップが残ってしまうそうです。
この風習は、国選択無形民俗文化財に指定されています。
懸命に練習を積み、踊りを奉納する鈴かけ馬踊りは間違いなく、このお祭りの主役です。
鈴かけ馬そのものは一番の見どころです。
ぜひ、近くでご覧ください。
鹿児島神宮で「初午祭」 鈴かけ馬20頭と1700人の踊り連一体に https://t.co/UzVo0SfxkY
霧島市鹿児島神宮で2月24日に「初午祭」が行われます!
五穀豊穣、家内安全、畜産奨励、厄払い、商売繫盛を祈願する祭りとして470年の歴史と伝統を誇っています。#鹿児島神宮#初午祭#470年の歴史 pic.twitter.com/Te1oQXjvop— 鹿児島経済新聞 (@kagoshimabiz) February 20, 2019
>> アクセス方法や駐車場、交通規制についてはこちらをご覧ください。
2020年も多くの皆さんで、五穀豊穣、畜産奨励、家内安全、厄払い、商売繁盛祈願できることを願っております。
鹿児島神宮「初午祭2020」をどうぞお楽しみください。٩( ‘ω’ )و
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初午祭2021【鹿児島神宮】日程、見どころをご紹介!!を最後までお読みいただき、ありがとうございました。